2026/09/10
2026年8月30日(土)第401回グローバル・セッション・レポート「元国際交流員の経験を活かした現在の活動」
開催後のレポート
場所:ガレリア3階 会議室
ゲストスピーカー:サム・ジード(Samuel Zeid)さん(カナダ出身)
コーディネーター:亀田博さん(大津市在住)
参加者:11名
今回のタイトル:「元国際交流員の経験を活かした現在の活動」
自己紹介
亀田さん:では、今から始めます。まず、最初に自己紹介から始めますので、よろしくお願いします。
E・Oさん:今は枚方に住んでいます。以前は亀岡にいました。仕事はJTの子会社で仕事をしています。
Y・Hさん:亀岡生まれの亀岡育ちの亀人ですが、総合商社に勤めていて、4年前に、50年ぶりに亀岡に帰り、住んでいます。Global Sessionは、いろいろな話しが聞けて楽しいので、続けて参加しています。
S・Bさん:大阪から来ました。
A・Nさん:2年前に大本での仕事をやめて、亀岡で、英語ではない国際語であるエスペラント語に関わっています。ひまわり教室でも教えています。
H・Mさん:亀岡生まれで、ひまわり教室にも関わっています。
M・Fさん:このGlobal Sessionは、古くから参加しています。(1999年の開始時期から来られています。:児嶋)映像の仕事をしています。映画作りを子どもさんにも教えています。今は、すばやく動けないので、ゆっくり動いています。亀岡の景色の良い所など、みなさんに知ってほしいなと思っています。
H・Bさん:カナダから帰って、亀岡に住んでいましたが、今は近くの大阪府に住んでいます。S・Bさんには、通訳も必要かもしれません。
K・Bさん:日本語はあまり話せないですが、がんばってみます。(中学生)
児嶋:このGlobal Sessionは、亀岡国際交流協会で1999ねんから始めました。2011年に私が退職後は、Office Com Junto(オフィス・コン・ジュント)として継続し、前回で400回目になりました。今回は401回目ということになります。セッションを大切と考えてきたので、小人数で、みなさんのお話しも聞きながらゲストのお話しも聞いていきたいと思います。
グローバルセッション開始
亀田さん:大津市に住んでいます。サムさんは、亀岡市に来る前にも、何か他の経験はありましたか?
サムさん:では、自己紹介をしながら、答えていきたいと思います。
このGlobal Sessionの良いところは、ゲストの話を聞くだけでなく、参加者が質問したりするところだと思います。わからないところがあったら、質問してくださいね。

写真を始めに出した理由も含めて、今日のGSの流れです。
- 自己紹介+カナダの社会について
- 僕の目的
- 交際交流員の活動
- 現在の活動(森の京都DMO
- 現在の活動(副業!?!)
- 多文化共生に対して
- Q&A
自己紹介:Samuel Zeid(サム)と読んでください。
カナダ・オンタリオ州、トロント出身・30才・
趣味:カフェ巡り・麻雀・料理
言語:英語・日本語・ヘブライ語(文字を読み上げるだけ)
大学の専攻:文化人類学 (最近、モンゴルへ行ってきました)
1.カナダの多文化主義社会ってどんな感じ?
カナダの国家政策として1971年に(世界で初めて)
異なる民族や文化の多様性を国の基本として、尊重し、法的に保護する制度
カナダ多文化主義法の制定(1988年)
単一の文化に溶け込ませるのではなく、それぞれの文化を保ちながら、共存する「モザイク国家」をめざす。
(カナダで生まれ育った人でも、移民でも、みんな「カナダ人」)
2.僕の目的
①日本のことを深く知って、社会に貢献すること
②日本人と交流して、自分のことを外国人ではなく、「人」として見てもらえるようになること
③外国人と日本人との架け橋になること+外国人に日本社会や文化について指導すること
3.亀岡市国際交流員としての活動
1990年から、亀岡市は、国のJETプログラムとして、国際交流員を受け入れ始めた。亀岡の交流員として、12代目。このプログラムは、最大年を5年と定める。
活動内容
①異文化イベントの紹介
ネイティブの講師を通じて、世界の文化を知る・体感できる
*カナダ・アメリカ・ベトナム・ウズベキスタン・ヨルダン・タイ・メキシコ・ブラジル等
②外国人住民の生活支援
*市民登録手続き・3才児検診の通訳・保険料登録や支払い・在留資格申請の説明・生活のアドバイス等
③翻訳
*姉妹都市との連絡・コロナ関連資料の説明・亀岡国際タイムズ・亀岡市役所部署の配置図・ALT(英語指導助手)の労働契約書等
④通訳
*国際交流イベント・姉妹都市交流・講座の同時通訳等
4.現在の活動(森の京都DMO)
森の京都DMO:これからも豊な自然や里山文化に支えられた地域資源の宝庫「森の京都」が未来に向かって、希望と誇り、生きがいにあふれた元気な地域になることをめざす。
*地域のPR 地域を案内し、伝統産業などを紹介する
*海外観光客向けの企画
*ゆっくり宿泊して、交流する企画等
①旭町での高校生の農家民泊
- 修学旅行生(国内・国外):宿泊(南丹市・綾部市)・大学生の宿泊(美山町);限界集落での方法
- 商談・FAMトリップ:海外への旅行(台湾) 等
5.現在の副業について
京都府警察署の「登録通訳人」になりました。
登録通訳人とは、
*日本語に困っている外国人のための通訳者
*日本語および外国語が優れ、面接や推薦等で登録された日本で生活している人
ボランティアではない。(時給あり)
警察署の「登録通訳人」とは、
正しく、すばやく伝える*直訳が必須
- 警察署・事件現場・裁判・拘留所等で仕事をする
(足は自分で手配・被疑者を移動させる場合は、通役は同行)
- 何時呼ばれるか:犯罪が起こると呼ばれるので、勤務時間は決まっていない。
質問:
M・Fさん:どんな通訳ですか?
サムさん:くわしくは言えない。しんどいけれど、おもしろい。日本語と外国語の双方が理解できないとできない。被疑者の言うことをニュアンスなど無しで伝えなければならない。
M・Fさん:日本人が被疑者の場合、黙秘権がありますが、外国人も黙秘の権利はありますか?
サムさん:あります。真実を言う方がためになるとは、知らせる。警察からは、急に呼ばれることがあるが、拘置所には入れない。医療の場合を除いて。今は、3ヶ月に一回くらい、呼ばれることがあります。経験として、拘留されて要る場所に行って、12時間くらい、通役をしたことはあります。
6.日本の多文化共生に対する自分の意見
①異文化交流の良さ
*話すことによって、考え方や生き方が変わる(相手を深く理解できるようになる→拡がる)
*日本に住んだことにより、新しい視線から、自分の文化・社会について考えられるようになる
*自分の文化を紹介して、いっしょに楽しむ喜び
7.解決すべき問題
①職場で
*言語や知識の壁で、人権や責任などの話題がしにくい
*地域とのつながりが薄い
*円安が続くなか、日本の給料が安く感じる
②理想的な「多文化共生」とは?
*カナダのように多文化主義がいいのか、日本文化への順応が良いのか、または、別の形がいいのか?
8.Q&A
Y・Hさん:日本の多文化共生とは、何がいいのかと私も感じてきました。自分なりに考えていますが、これだという答えはないです。現実には難しくても、考える努力は必要と思います。外国人と接するにしても、自分の国をしることが大切と思います。
「あなたの国は?」と聞かれて答えられる知識は必要と思います。実現は難しいですが。
(サムさんが、S・Bさんに英語で通訳)
H・Mさん:サムさんが努力していることは、よく分かります。聞きたいのは、なぜ日本に来たのかと、また、英国から来て、20年以上日本にいる人は、「日本人には壁がある」と言っていました。このことについては、どう思いますか?
サムさん:日本の文化等がカナダと違うので、行ってみたいと思い、そして大学で文化人類学を専攻していたので、自分の目で確かめしにいきました。日本人の自分に対する壁ですが、もちろん常に白人とみられますし英語で話しかけられることもありますが、日本人と接していくと、その「壁」がなくなっていくとよく経験してきました。
E・Oさん:サムさんは、行動力がありますね。なんでそんなに行動力があるのですか?
サムさん:過去に日本語を学習し、住んで自分の力でもっと理解したいと思いました。
A・Nさん:カナダの多文化共生では、異文化同士の摩擦はないのですか?
サムさん:母国の文化を持ってカナダで生活するという考え方を持っている人がたくさんいます。もちろん母国にあった人種差別や戦争等な複雑な事情をカナダに持っていくこともあります。やっぱり同じ国でも、いろいろな文化があるからこそ自分に親しみのグループ分かれてしまうことが起こりがちです。
A・Nさん:エスペラントも、共に生き、共に生み出す方針です。共に生きて異文化を知ると、新しいものが出てくる可能性もありますね。日本でも1000年もの歴史がありますが、ぶつかって新しい物が生まれくるという可能性もあったのではあったかと思います。
サムさん:しかし、新しいからこそ良いと限りません。そう思っている人もいます。
M・Fさん:カナダの人は、トランプ大統領をどう思って居るのでしょうか?国境を接している湖をLake of Americaと言わせたり。カナダは関税をかけると言っていますが。カナダはむかしからの王制の感覚を引いているのですか?一致団結はできるのでようか?
S・Bさん:カナダとアメリカはこの200年間、もめ事が何度もありました。1812年には、アメリカと戦争をし、1960年には、軍隊を出そうともしましたが、なんとかなってきました。今は、なんとか解決して、アメリカと仲良くするというのを望んでいます。
M・Fさん:大自然が好きなので、私はカナダが好きです。人口は日本の三分の一なのに、冬でも走りまわっていますね。楽しそうです。
どうして日本に来られたのかなと思います。
サムさん:日本人からは普通に見えることが、カナダ人には魅力に感じることがあります。その逆パターンもあります。日本の魅力がたくさんの方々に伝えたらなと思います。
Y・Hさん:それぞれの国には、良さがあります。外国から来るだけで無く、交流ができるといいですね。
サムさん:外国の方がいいと思う人は、自国を否定してしまうことがありがちです。
M・Fさん:日本からも外国に移民で行った歴史があります。当時も困難に立ち向かう魂があり、日本人の智慧をふりしぼって住み着いたと思いますよ。
Y・Hさん:このように交流しようと思うのがポイントで、外国人でも、このひとはどんな人かなとか、成果を待つことも必要と思います。
亀田さん:では、今月はこれで終わります。ありがとうございました。
児嶋:来月もどうぞ来て楽しんでくださいね。